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トップ ページ > 技術支援 > NCの座標計算支援プログラム 南製作所では、NC加工の際の座標計算は、自作のNC座標計算支援プログラムを使っています。要は表計算ソフトに自分で関数を組み込み、普通なら電卓をたたくところを自動化したものです。最小限のデータを入力するだけで、求める座標が得られます。刃先補正等も組み込んでいますので、求めた座標そのままで使えます。NC側では刃先補正等を使う必要がありません。
フリーソフトなどもあるようですが、自分でカスタマイズできるため、自分が使いやすいようにできています。アイデアが浮かんだとき、すぐにソフトに生かせるのが、自作の強みです。 自作のソフトでどのような計算ができるかというと、基本的には次の3つとその応用です。 ・直線を延長した場合の座標。 ・2直線の交点の座標。 ・2直線の交点にR指定があるときの直線とRの接点の座標。 これらがあるので、普通では考えられないような多品種(7年間で1400種類の新規立ち上げ)に対応できるのです。 テーパーねじの座標計算
分かりやすいように、具体的なテーパーねじの座標を求めるソフトを使って説明します。基本的な座標計算を応用したものです。
ワークの左側にテーパーねじを切る場合の計算です。上の画面1が初期画面です。空欄の四角の中に数値を入れれば、計算できます。(今は空欄のため、Lookup関数がところどころ変な値を出しています)
分かりにくいですが、罫線でねじの外形とねじの谷を表しています。(Lotus123を移行しただけなので、斜めの線が階段状にしか表されません。Exelに精通すればもう少し見やすくできるはずですが) まず、H31のセルに、ねじの種類の番号3を入れます。次に、H32のセルに外形を削る刃のノーズR0.15を入れます。その結果がが下の画面2です。ねじ番号3は、PT1/4なので、画面2の左上にPT1/4と倍角で表示され、右下のねじ諸表にPT1/4のさまざまなデータが表示されます。 次いで、J41のセルにねじ先端のZ座標(普通0)、V34のセルにテーパーの始まりのZ座標、I43のセルに面取りの終了のZ座標を入れます。
T40のセルには、ねじの切り始めのZ座標、I37のセルにはねじの切り終わりのZ座標を入れます。これですべての座標が求まります。この結果が下の画面3です。 今入れたZ座標に対応する、それぞれのX座標が表示されています。また、テーパーねじ切削のRの値も、自動的に計算されています。 さらに、このねじが基準径からの有効を満たしているかもT48〜V48のセルで確認できます。 テーパーねじのうち、左側の雄ねじのソフトで説明しましたが、あと、右側の雄ねじの計算ソフト、右側の雌ねじの計算ソフトがあります。同じように、簡単に座標計算ができ、ねじの有効も確認できます。
六角ボルト・皿ボルトの座標計算
六角ボルトの座標計算ソフト、皿ボルトの座表計算ソフトも自作しています。
六角ボルトの座標計算は、ねじの種類とサイズと首下の長さ、ねじの有効長さ、刃のノーズRを入れるだけで、すべての座標が求まります。 皿ボルトの座標計算は、ねじの種類とサイズ、頭の外径、頭の面取りの大きさ、ボルトの全長、ねじの有効長さ、刃のノーズRを入れるだけで、すべての座標が求まります。下の画面4は皿ボルトの座標計算画面です。 基本的な座標計算
上記のテーパーねじの座標計算も、六角ボルト、皿ボルトの座標計算も、これから説明する基本的な座標計算を組み合わせたものです。それに、それぞれに特有の値をLookup関数で読み込み、組み込んだだけのものです。
直線を延長した場合の座標計算
X,Z座標の一方をを代入するともう一方が求まるというものです。
単純な比例計算ですが、刃先Rも指定することで、補正された座標が求まります。 最もよく使う画面です。 直線を決める方法としては、1点と角度による方法(左の画面5)と、2点の座標から求める方法(下の画面6)の2通りがあります。 2直線の交点の座標計算
これだけで使うことはあまりありません。中学生レベルの計算です。この次の座標計算で交点が必要なため、その交点が求めにくい場合に使っています。
これも、直線をどう決めるかで何通りかの画面があります。(画面7、画面8) 2直線の交点にR指定があるときの
直線とRの接点 これ(画面9)は正直なところ、大変重宝しているソフトです。電卓をたたく計算ではとても時間がかかります。当たり前のことですが、正確に座標計算され、その場で刃先補正も行えるものです。
基本的には2つの直線とその交点と、円弧のRと、刃先Rで、2つの座標が求められます。 2直線をどのように決めるかで、4通りの画面があります。2直線ともそれぞれ2点で決定する場合、片方は角度で決定する場合(2つ)、両方とも角度で決定する場合の4通りです。 本当のところは、まだ詰めの甘い部分があって、象限の違う座標が出力されることがあります。しかし、数値を確認すれば、すぐ判断のつくことですので、方法を変えて求めています。座標の入れ方を逆にするとかで、いろいろやれば正しい結果が出てきています。うまくいかなくても数回試せば、正しい結果が出てきますので、電卓とは比べ物になりません。三角関数の条件が何か不足しているのでしょうが、また、時間ができれば検討します。この辺が自作ソフトらしい部分でもあり、かわいいところでもあります。 以上が、座標計算の自作ソフトの概略です。 今のところ、MS−DOSのパソコンが健在で(長生きしています)すので、上記の計算はすべてlotus123を使っています。Exelにも載せていますが、まだまだExelが不勉強で、使えるというだけで、使い勝手のよいものにはなっていません。マクロでやっていたものがいまいち分からない。 はじめは、MS−DOSの画面を載せようと思いましたが、写真ではうまく写りませんでした。目でははっきり見えているのに、写すと不鮮明になる。 PRINT SCREENがあればそれを使えばいいのですが、ないので、今のパソコンのEXELに読み込み、その画面で説明しました。 |
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