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個々の品物にあった工夫(個別主義)
 南製作所では、実にさまざまな形の品物を作っています。そのそれぞれが美しい品物になるように、できるだけ打痕キズがつかないように工夫をしています。
  値段や使用目的との兼ね合いで、その程度はさまざまですが、 特に仕上がりを要求される品物については、一般的な「打痕キズなどを防ぐ」方法以外に、個別にそれぞれの品物にあった工夫をしています。ちょっとした工夫ですが、その一端をお見せしましょう。

 工夫することが大好きで、さまざまな工夫をしています。大掛かりなものはありませんが、実用的で、自分では結構気に入ってます。一部しか公開できませんが、南製作所の仕事への姿勢をご理解いただければと思います。また、同業者の皆さんも、これで何かヒントを得ていただければ幸いです。
球に打痕キズをつけずに回収


 NC旋盤についたこのみすぼらしい装置は何でしょうか。
  これが、勢いよく転がる玉を、打痕キズをつけずに回収する自作の装置です。私がスリムだった時代のズボンでできています。
 本当に簡単な装置です。でも、これで、十分な働きをし、なお且つ安定して働きます。

 写真の左上にパーツコンベアーが見えます。球も一つ見えています。
 普通の品物の場合、回収箱を地表から2/3ほどの高さに置き、パーツコンベアーからわずかだけ斜面を転がして回収します。品物により傾斜を変えて、静かにすべるように調節します。
 ところが、球の場合は、ごく緩やかな斜面でも、全く減速せず、加速して転がっていきます。2/3程度の高さを転がしただけでも、はっきりした打痕キズがつきます。
 そこで、この装置を作りました。パーツコンベアーから出てきた球は、ズボンの中を滑り落ちます。ズボンは太い針金でつるされているため、球の自重で引っ張られ、閉じるような形状になり、摩擦が働きます。ズボンの中を滑るときNC旋盤の金属部分に触れないよう、ダンボールでガードしています。ある程度減速されズボンから出てきた球は、今度は段ボール箱の底にぶつかります。さらに、側壁にぶつかり、完全に減速します。ダンボールだからぶつかっても傷はいきません。そして、段ボール箱の緩やかな傾斜を静かに転がります。30個程度たまったところで、別の箱に移してやります。

パーツキャッチャーの工夫

 左側の写真が、小社の大型NC旋盤(ミヤノBND−34T)についているパーツキャッチャーです。かごの部分だけ写しています。
  本来、切削油を使うのが当たり前ですので、切削油を逃がす穴が多数あけられています。最も使いやすい形に作られています。
 しかし、小社では、真鍮の加工が中心のため、このまま使うことはまれです。
 真鍮はやわらかいため、鉄のかごで拾うと傷が付きやすいのです。そのため、当たりやすいところには、アルミの保護板をつけています。(上の写真)
 真鍮の加工の場合、例外を除いて切削油は使いませんので、さらに傷が付きにくくなるように、パーツキャッチャーをガムテープで覆います。これで切り落とし時の打痕キズは皆無になります。ガムテープの管理は必要です。
  もちろん、切り落としの際のワークの回転数も、最適なものに管理しています。
 パーツキャッチャーの左上の出っ張りも、工夫のひとつです。ワッシャーのような薄いものでも、確実に拾うための工夫です。

 切削油を使う場合は、はじめの写真のものを使うかというと、さまざまです。保護板だけではキズが付く場合には、次の写真のように、パーツキャッチャー全体をアルミの板で覆います。
 でも、実際やってみるとそう簡単なものではありません。切削油の逃げるところがないため、軽いワークは切削油の圧力で飛び出してしまいます。
  切削油を止めるタイミングが大切です。早すぎると、ワークの仕上がりが悪くなります。
 プログラムをデーターベースで管理しているため、いつも同じように最適の加工ができます。もちろん、その場その場で肌で感じた修正を加えています。データーはすべて残します。
 このアルミ板には、もうひとつ工夫があります。底の角度を変えられるのです。ワッシャーのような薄い形状のワークは、パーツキャッチャーの底に引っ付き、取り出すときに滑りません。そこで、滑りやすいように、角度を急にします。
 さらに、それでもダメなら、滑らすときに切削油がかかるようにします。薄いワークなら切削油のホースが余るものですから。これで滑らないものはありません。これで完璧です。

<職人である社長が自ら作っているサイトです。>

 お見積もりが遅れ、大変ご迷惑をかけています。

 おかげさまで多くのお問い合わせを頂いていますが、相変わらず真鍮の価格の改定が必要な上、継続品の注文が増加して
きています。
 会社の体制は徐々に整備されつつありますが、まだまだ私、社長に仕事が集中し、お見積もりまでなかなか手が回りません。



新着情報

「製作品集」のページに新たな製作品を5点追加しました(2列目)。現在159点の作品が拡大できます。(8.7.27)
新しく大型のNC 旋盤(ミヤノBND−42S5)を導入しました。いろいろ出来て、実に楽しい機械です。この機械で作った製作品を4つ載せました。(7.4.7)


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さまざまな工夫 技術情報
球体の加工
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六角穴加工
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横穴の加工(完成品加工)横穴のある加工(完成品加工)





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多段出し加工・押戻し加工
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やといの工夫
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